第85回アカデミー賞予想など
82回、83回、84回と予想してきたので、今回も。
さてさて、複数受賞の予想作品は、『リンカーン』から3部門、『レ・ミゼラブル』から3部門、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』から3部門、『世界にひとつのプレイブック』から2部門、『アルゴ』から2部門、『007スカイフォール』か2部門、と結構バラけるのではと予想します。
作品賞:
『リンカーン』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『レ・ミゼラブル』
『世界にひとつのプレイブック』
『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
『愛、アムール』
アカデミーでは監督賞にノミネーされていない『アルゴ』か、スピルバーグへの敬愛を込めて『リンカーン』か、はたまたノミネーションで愛されている『プレイブック』か…
『プレイブック』は作品賞までのチカラはない映画だと思うので脱落。ベンアフを外したアカデミーの独自性を示すために、作品賞は『リンカーン』と予想。
監督賞:
アン・リー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
スティーヴン・スピルバーグ 『リンカーン』
デヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』
ベン・ザイトリン 『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
作品賞を『リンカーン』と予想したので、ここは順当にスピルバーグが3度目の受賞と予想。
主演男優賞:
ダニエル・デイ=ルイス 『リンカーン』
ホアキン・フェニックス 『ザ・マスター』
デンゼル・ワシントン 『フライト』
ブラッドリー・クーパー 『世界にひとつのプレイブック』
ヒュー・ジャックマン 『レ・ミゼラブル』
ってことなので、ヒュー・ジャックマンも素晴らしかったが、ここはダニエル・デイ=ルイスが3度目のオスカーを手にすると予想。
主演女優賞:
ジェシカ・チャステイン 『ゼロ・ダーク・サーティ』
ナオミ・ワッツ 『インポッシブル』
ジェニファー・ローレンス 『世界にひとつのプレイブック』
エマニュエル・リヴァ 『愛、アムール』
クヮヴェンジャネ・ウォレス 『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
ここでは、冬骨で下地のある、アメリカ人が大好きな女優、ジェニファー・ローレンスが初のアカデミー賞をゲットするのではと思う。エキセントリックな演技がとても良かったし。
助演男優賞:
アラン・アーキン 『アルゴ』
フィリップ・シーモア・ホフマン 『ザ・マスター』
トミー・リー・ジョーンズ 『リンカーン』
クリストフ・ヴァルツ 『ジャンゴ 繋がれざる者』
ロバート・デ・ニーロ 『世界にひとつのプレイブック』
個人的好みではアーキンがとても好きだが、実質、トミーおじさんとデ・ニーロの勝負かと。久しぶりにデ・ニーロにオスカーと考える会員が多いのではと予想。
助演女優賞:
サリー・フィールド 『リンカーン』
アン・ハサウェイ 『レ・ミゼラブル』
ヘレン・ハント 『ザ・セッションズ(原題) / The Sessions』
エイミー・アダムス 『ザ・マスター』
ジャッキー・ウィーヴァー 『世界にひとつのプレイブック』
こりゃ、文句なく、アン・ハサウェイでしょ、あの独唱は素晴らしかったし、司会をしたり若手のなかでも貢献度高いし。
外国語映画賞:
『愛、アムール』(オーストリア)
『コン・ティキ(英題) / Kon-Tiki』(ノルウェー)
『ノー(英題) / No』(チリ)
『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(デンマーク)
『魔女と呼ばれた少女』(カナダ)
これは、作品賞や主演女優賞にもノミネートされている『愛、アムール』でしょ、さすがに。
長編アニメ映画賞:
『メリダとおそろしの森』
『フランケンウィニー』
『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ(原題) / The Pirates! Band of Misfits』
『シュガー・ラッシュ』
うーん、『シュガー・ラッシュ』か『メリダ』だろうが、総合力で『メリダと恐ろしの森』がゲットと予想。
脚本賞:
ミヒャエル・ハネケ 『愛、アムール』
クエンティン・タランティーノ 『ジャンゴ 繋がれざる者』
ジョン・ゲイティンズ 『フライト』
ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ 『ムーンライズ・キングダム』
マーク・ボール 『ゼロ・ダーク・サーティ』
好みでは『ムーライズ・キングダム』だけど、ここは意外にノミネーされなかった『ゼロ・ダーク・サーティ』が脚本賞と予想。
脚色賞:
クリス・テリオ 『アルゴ』
ルーシー・アリバー、ベン・ザイトリン 『ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜』
デヴィッド・マギー 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
トニー・クシュナー 『リンカーン』
デヴィッド・O・ラッセル 『世界にひとつのプレイブック』
うーーーん、『リンカーン』なんだろうが、『ハッシュパピー』も気になるし、ここであえて『アルゴ』が受賞かと。事実からの膨らませ方が素晴らしかった作品なので。
撮影賞:
「シーマス・マッガーヴェイ 『アンナ・カレーニナ』
ロバート・リチャードソン 『ジャンゴ 繋がれざる者』
クラウディオ・ミランダ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
ヤヌス・カミンスキー 『リンカーン』
ロジャー・ディーキンス 『007 スカイフォール』
映像美ということでは『ライフ・オブ・パイ』も良かったが、シリーズへの敬意をこめて、ロジャー・ディーキンスの『007 スカイフォール』と予想。
編集賞:
『アルゴ』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『世界にひとつのプレイブック』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
『リンカーン』
小気味よい展開とテンポが光った『アルゴ』が最優秀編集賞と予想してみる。
美術賞:
『アンナ・カレーニナ』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
うーーん、『レ・ミゼラブル』かなあ…
衣装デザイン賞:
ジャクリーン・デュラン 『アンナ・カレーニナ』
ジョアンナ・ジョンストン 『リンカーン』
パコ・デルガド 『レ・ミゼラブル』
故・石岡瑛子さん 『白雪姫と鏡の女王』
コリーン・アトウッド 『スノーホワイト』」
ここはR.I.P.で石岡さんの『白雪姫と鏡の女王』と予想。作品自体も『スノーホワイト』より意外に全然楽しめたしね。
作曲賞:
ダリオ・マリアネッリ 『アンナ・カレーニナ』
アレクサンドル・デスプラ 『アルゴ』
マイケル・ダナ 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
ジョン・ウィリアムズ 『リンカーン』
トーマス・ニューマン 『007 スカイフォール』
うむむ、印象的だったのは例の007モチーフを全編に活かして新たなるボンドを盛り上げた『007スカイフォール』が良かったかな。
歌曲賞:
「ビフォア・マイ・タイム」 『チェイシング・アイス(原題) / Chasing Ice』
「エブリバディー・ニーズ・ア・ベスト・フレンド」 『テッド』
「パイズ・ララバイ」 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
「スカイフォール」 『007 スカイフォール』
「サドゥンリー」 『レ・ミゼラブル』
こいつは、まあ映画オリジンではないけど、『レ・ミゼラブル』でしょ、やはり。
録音賞:
『アルゴ』
『レ・ミゼラブル』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『リンカーン』
『007 スカイフォール』
ここらの技術系の賞は『ライフ・オブ・パイ』では?
音響編集賞:
『アルゴ』
『ジャンゴ 繋がれざる者』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『007 スカイフォール』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
これもやはり『ライフ・オブ・パイ』…
メイクアップ賞:
『ヒッチコック』
『ホビット 思いがけない冒険』
『レ・ミゼラブル』
『ロード・オブ・ザ・リング』でも受賞してたし、進化したということで『ホビット』と予想。
視覚効果賞:
『ホビット 思いがけない冒険』
『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』
『アベンジャーズ』
『プロメテウス』
『スノーホワイト』
これは、きらびやかな涅槃の大自然を作り上げちゃった『ライフ・オブ・パイ』かな。
以上、あくまで個人的予想でした。