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第36回日本アカデミー賞最優秀賞予想結果

今年の日本アカデミー賞の予想は14項目予想して、7勝7敗の五分、主要賞は6勝2敗という結果になった。 『桐島』に作品賞を取らす度量があるかどうかがポイントと予想したが、獲りましたね、桐島が。この点は評価。 ただし、脚本賞が作品賞と違うという謎…

第36回日本アカデミー賞最優秀賞予想など

米国アカデミー賞予想は惨敗、リベンジということで、日本アカデミー賞も予想してみる。 34回は惨敗、35回は結構な的中率で、そもそも日本アカデミー賞は業界出来レース臭が強いので予想も容易い筈だが、今年は結構難しい。 つまり、最優秀賞を『桐島』に獲…

第85回アカデミー賞予想結果〜惨敗の巻orz

ここ何年か予想をしてきたけど、今年は難しかったですね。主要6部門で予想的中が3部門、全部で20部門予想したのだが的中は8部門で、とうとう打率が4割ジャストに落ちてしまいましたorz もう、予想と言えません。複数受賞の作品は 『アルゴ』が、作品・脚色…

第85回アカデミー賞予想など

82回、83回、84回と予想してきたので、今回も。 さてさて、複数受賞の予想作品は、『リンカーン』から3部門、『レ・ミゼラブル』から3部門、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』から3部門、『世界にひとつのプレイブック』から2部門、『アルゴ』から…

第35回日本アカデミー賞最優秀賞結果照合

松竹まつりの予想は当たり…っていうか「蝉まつり」だったわけで、原田芳雄追悼の意と「けいおん」のパワーのみ読み違えた。 優秀作品賞: 大鹿村騒動記 最後の忠臣蔵 ステキな金縛り 探偵はBARにいる 八日目の蝉 最優秀作品賞は「八日目の蝉」。「大鹿村」と…

第35回日本アカデミー賞最優秀賞予想など

米国アカデミー賞はさんざんハズしたので、リベンジ、ということで。 日本アカデミー賞も予想してみる。去年は結構な的中率で大東宝祭りだったわけだが、今年は珍しく「松竹祭り」が開催されると予想。「蝉」と「けいおん」を中心に、映画人・原田芳雄を偲ん…

第84回アカデミー賞結果!

12アタリ7ハズレは例年と較べて的中率低し。僕の「アーティスト」がいいと思う部分と、受賞カテゴリーが微妙にずれてハズシまくりの結果となってしまった。 受賞は太字にしました。 作品賞: 『アーティスト』 『ファミリー・ツリー』 『ものすごくうるさく…

第84回アカデミー賞予想など

82回、83回と予想してきたので、今回も。今年は結構当たる予感がする!目指せ的中率80%ということで(^^) 今年はフランス映画ながら、ハリウッドへのリスペクトを込めて作ったサイレント映画「アーティスト」がオスカーを席巻すると予想してみた。 にし…

第83回アカデミー賞予想結果照合

20部門予想して13個当たり…65%。去年の予想が18部門・12個だから的中率はあまり変わらずorz 複数獲得の作品は、 英国王のスピーチ:4部門(作品、監督、主演男優、脚本) インセプション:4部門(撮影、録音、音響編集、視覚効果) ソーシャル・ネットワーク…

第34回日本アカデミー賞結果〜大東宝まつり(^^)

ということで、最優秀を予想したけど、8部門中3個的中!やれやれ… 東宝系が独占するとは思っていたが、ここまで悪人&告白になるとは…。とはいえ、作品&監督賞を「告白」に持ってかれた李相日監督は心中穏やかではないでしょうな。撮影技術系は「十三人の…

第34回日本アカデミー賞予想など

昨日、アメリカのアカデミー賞予想をしたので、明日発表の日本アカデミー賞の方も主な賞を予想してみる。優秀賞に挙がった映画の中で、観ていないのは「必死剣」「コナン」「ゴースト」「海猿」の4本。 -最優秀作品賞 僕が個人的に選ぶとしたら断然『十三人…

第83回アカデミー賞予想など

昨年もこのブログで予想をやったのだが、僕は本命を『アバター』に置いたので結構外した。シブめの作品が多い今年は、どのカテゴリーも本命がはっきりしているような気がする。以下、それぞれのカテゴリーで予想してみるでやんす。さてさて、2/27(日本時間2…

巨大なスクリーンに映る菊地凛子が、僕の感想を変えた…映画『ノルウェイの森』

昨日、映画『ノルウェイの森』を観た。11月に観た試写以来2回目。前に書いた感想から映画自体の印象がかなりかわった。要因は大きなスクリーンに映った、直子を演じる菊地凛子の不気味さ。で、前に書いた感想に加筆修正した文章をまとめてみたのでアップし…

小説『ノルウェイの森』から映画『ノルウェイの森』を眺めてみる

先日、公開に先駆けて東宝本社の試写室で映画『ノルウェイの森』を観る機会を得た。 僕は中学の時、村上春樹を知り(ピンボールまで文庫化されてた)、『羊をめぐる冒険』からこっち、ハルキさんの本は発売されたらとりあえず単行本で買うという、まあ、ごく…

映画『パーマネント野ばら』私は毎日、小さな嘘をつく----。

実写化された、一連のサイバラ原作の中でもいちばんの出来だと思う。サイバラさん自身も2度観て2度号泣されたみたいだ。原作の漫画を読んでいない人はそのウィキペディアすら読まずにまず映画を観ることをオススメする。 劇中交される、女性の登場人物たちの…

映画『第9地区』今年50本以上新作を観た僕のナンバー1作品!!

南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に巨大な宇宙船が現れ空を覆う。不気味に浮かぶUFOに調査隊が突入すると<難民>として無数のエイリアンがいた。異星人は<第9地区>と呼ばれる隔離された塀の中に移される。そして時が流れた。スラム化した<第9地区>を忌み…

映画『息もできない Breathless』言葉にできない映画の力

昨年、僕たちは渋谷シネマライズで観た『母なる証明』に韓国映画の持つ底知れぬ<力>を感じたように、2010年、同じ小屋でまた韓国映画にぶちのめされる。 宿命的に拳と罵倒でしかコミュニケーションできないヤクザ者と、明るく勝気に振舞う女子高生が出会う…

第82回アカデミー賞結果照合

昨日予想したけど、18部門中12アタリ。的中率6割6分。ちょっと中途半端かな。音響関連を「ハート・ロッカー」でなくて、「アバター」に寄せたのは、観た劇場の音響設備の違いかもしれないw作品賞:アバター→ハズレ 受賞は「ハート・ロッカー」 監督賞:キャ…

第82回アカデミー賞予想など

予想してみた。「アバター」7部門は多過ぎかも。「ハート・ロッカー」は3部門と予想。基本的にはアバター祭りになると思うけど。さてさて。作品賞:アバター 監督賞:キャサリン・ビグロー(ハート・ロッカー) 主演男優賞:ジェフ・ブリッジス(クレイジー・…

映画『コトバのない冬』〜空気を震わす事のない沈黙のコダマ

渡部篤郎初監督「コトバのない冬」を試写で観た。 <普通に日常を生きていることこそが美しく、 その日常に存在する心の襞(ひだ)の儚さと憂い 『これが伝えたい』というものは特にない、その映画を観て何かを考えてほしい。> と、渡部篤郎のコトバがリリ…

映画『コララインとボタンの魔女3D』用意された20万通りの表情

むかし、超短編だったがストップモーションアニメの製作に携わったことがある。だから、その大変さと面白さは体験済みで、たいていのストップモーションアニメは好きだ。愛と根気と時間を、もっとも必要とする映像表現がストップモーションアニメだと思う。 …

映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』走るしかないから走る、けどヘタレ

またまた<痛い>映画だ。ほとんど予備知識なしで、昨年末、京橋の映画美学校の試写室(移転してしまうらしい。趣きのある建物、結構好きだったのに)で観た。試写の案内をくれた人が、とにかく若くて才能のある監督だからと言っていたが、その通りだった。…

映画『今度は愛妻家』とシンクロ率が高い事は幸福な事ではないのかもしれない

行定監督はこの映画のメインターゲットを、80年代薬師丸ひろ子の一連の映画に夢中になった人たちである<薬師丸ゾーン>だと言っていた。しかし、実はそれ以上に観る者を選ぶ映画だと僕は感じた。 おばさん役ではなく、ひょうきんな中年妻を演じる薬師丸は魅…

『Dr.パルナサスの鏡』デジタルという鏡の中

コンテンツ制作者にとって、技術としての「デジタル」が、現実として安価に遠慮なく実用できるようになった昨今、映像作家にとっての「デジタル」の利用は、あるフェーズにおいて二極化していくような気がしている。 ひとつの方向は、「リアル」をデジタルに…

映画『(500)日のサマー』内容にはほとんど触れない感情的感想

ここ半年くらい、劇場や試写で映画を観たら、結構リアルタイムで感想を140字にまとめてTwitterするのが習性になっている。ネタバレを避けて、感想をダーと書いて、それを140字以内にそぎ落とす過程を楽しんでいたりする。レスがあったりすると嬉しいしw で…

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』感想

いやいや莫迦にしたものではない。打合せがとんでいきなりヒマになったとき、試写状の日時を見るとドンピチャの時間で「釣りバカ」の試写をやっていたので観た。僕の「釣りバカ」歴は、ハマちゃんの奥さん役が石田えりだった時代にTVでちゃんと観た経験が1.2…

『アバター』3Dは映画ではない

『アバター』3Dは、もはや普通の映画映像ではなく、例えば万博パビリオンで好奇心旺盛な来場者が初めて眼にするような革新的映像だ。上映開始直後、<憑依人体・アバター>の視界を通じて、未知の星・パンドラの森にまるごと没入して僕はそう思った。 まった…

映画『よなよなペンギン』個人的感想

そもそも旧・虫プロが母体と言えるマッドハウスはりんたろうに恩義がある。りんたろうはマッドハウス制作の別の監督の予告編用のコンテを切ったり、クレジットされないが原画を描いたりしているという。だから、満を持してのりんたろう監督初のフルCG作品に…

映画『誰がため』感想

試写で観た。重厚な作品だ。埋れていたデンマークでのナチスに対するレジスタンスの実話を基に作られた作品らしい。本国ではヒットし、映画賞を総ナメにした。 第二次大戦中のデンマーク、ドイツの支配を「平和的」に受け入れたおかげで国はそれほど破壊され…

映画『THE 4TH KIND フォース・カインド』感想

11月の初めに完成披露試写で観たのだが、配布されたリリースには、映画の内容に関して、一方的な先入観を与えるような紹介や感想の流布は控えて欲しい旨のお願いがあった。この作品は、実際の記録映像に基づいて再現映像が制作され、多くのシーンで画面が分…