映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』走るしかないから走る、けどヘタレ
またまた＜痛い＞映画だ。ほとんど予備知識なしで、昨年末、京橋の映画美学校の試写室（移転してしまうらしい。趣きのある建物、結構好きだったのに）で観た。試写の案内をくれた人が、とにかく若くて才能のある監督だからと言っていたが、その通りだった。「醜態美学の新星」劇団ポツドールを主宰する三浦大輔の初監督作品は本当に＜痛かった＞。主人公もヒロインも不幸になってしまう版『(500)日のサマー』というか、峯田演じる田西の、空回りで無様な疾走感（でもスピードはないｗ）は悲惨過ぎて感動的だ。
キャスティングがすべて思い通りにいったと三浦監督の言葉がリリースにあったが、この映画は確かに配役が素晴らしい。みな、ハマっている。僕は後追いで原作漫画を読んだのだが、黒川芽以は、原作より「ちはる」感はあるような気がしたくらいだ。勿論、峯田くんのヘタレ演技は、もはや堂に入っている見事さ。あんなに美しく鼻水タレることはなかなかできないｗ
モヒカンでメガネの人は入場無料で観られるそうです。そんな方は是非。それ以外のヘタレ男子、もしくは元ヘタレ男子は必見です。あ、リンク貼っといて何ですが、予告編ちょっと言い過ぎちゃってるような気がするので、原作読んでない人は予告編も観ずに行った方が楽しめるかも。
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2010年1月30日（土）全国公開
監督・脚本：三浦大輔
プロデューサー：政岡保宏、澤岳司、遠藤日登思
原作：花沢健吾
撮影：木村信也
美術：古谷良和
編集：小堀由起子
音楽：桜井芳樹
出演：峯田和伸、黒川芽以、YOU、リリー・フランキー、でんでん、尾上寛之、渋川清彦、米村亮太朗、大谷英子、遠藤雄弥、岩松了、松田龍平、小林薫
