2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』走るしかないから走る、けどヘタレ

またまた<痛い>映画だ。ほとんど予備知識なしで、昨年末、京橋の映画美学校の試写室(移転してしまうらしい。趣きのある建物、結構好きだったのに)で観た。試写の案内をくれた人が、とにかく若くて才能のある監督だからと言っていたが、その通りだった。…

映画『今度は愛妻家』とシンクロ率が高い事は幸福な事ではないのかもしれない

行定監督はこの映画のメインターゲットを、80年代薬師丸ひろ子の一連の映画に夢中になった人たちである<薬師丸ゾーン>だと言っていた。しかし、実はそれ以上に観る者を選ぶ映画だと僕は感じた。 おばさん役ではなく、ひょうきんな中年妻を演じる薬師丸は魅…

『Dr.パルナサスの鏡』デジタルという鏡の中

コンテンツ制作者にとって、技術としての「デジタル」が、現実として安価に遠慮なく実用できるようになった昨今、映像作家にとっての「デジタル」の利用は、あるフェーズにおいて二極化していくような気がしている。 ひとつの方向は、「リアル」をデジタルに…

映画『(500)日のサマー』内容にはほとんど触れない感情的感想

ここ半年くらい、劇場や試写で映画を観たら、結構リアルタイムで感想を140字にまとめてTwitterするのが習性になっている。ネタバレを避けて、感想をダーと書いて、それを140字以内にそぎ落とす過程を楽しんでいたりする。レスがあったりすると嬉しいしw で…

僕らが本当に薬師丸ひろ子信者だった頃に

3つのプロジェクタースクリーンに角川映画・薬師丸ひろ子主演作のダイジェストが流れ、ステージの幕が開けられる。バックステージに派手なジョーゼットがドーン! ホテルの宴会場で開かれるザ・リサイタル感バリバリ。お、ちゃんと生バンド入れてるんだ。そ…

大西順子のライブに村上春樹と小澤征爾がいる空間

※大西順子公式サイト ※ユニバーサルジャズ・アーティストサイト→引退に伴い削除された模様 僕がそのライブに行くことになったのは本当に偶然だった。そして、2009年の年末の小さなジャズクラブで、世界に誇る日本人3人と同じ空間にいる奇跡的な幸福を味あわ…

09年映画を一言コメント(補完編2)

つづき『Disney'sクリスマス・キャロル3D』 ゼメキスのモーションキャプチャーCGには一定の成果を認めるが、本作に関してはあまり注目すべき点が正直見出せなかった。スクルージのお話は大好きで映画も何本も観ている。いちばん好きなのは『ミッキーのクリス…

09年映画を一言コメント(補完編1)

元旦に、去年観た映画ランキングを作って自己ブログ内リンクを貼っていて気づいたのだが、観っ放なしの映画が結構な数ある。感想が難しくて先延ばしのまま書かなかったものもあるし、思い出したくもない映画で本当に忘れちゃっていたものも。また、ブログに…

2009年観た映画103本を勝手にランキング

普通年末にやることだが、正月ヒマなので全103本を並べてみた。 上半期はそれほど映画は観ていなくて、7割方下半期の映画が並んでいると思う。DVDやTVで観た映画は除外し、劇場か試写室で観た映画のみにして、試写で観てまだ一般公開していない作品も外した…