2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』感想

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を試写で観た。ハリー・ポッター6作目、2009年7月15日(水曜日、何で?)日米同時公開のご存じワーナーの大作だ。 実は僕自身、ハリー・ポッターの熱心なファンではない。原作本は最初のものしか読んでいないし、劇場で観…

1Q84読中メモ43

第19章(青豆)ドウタが目覚めたときには 青豆は『空気さなぎ』を読み進めていく。僕たちはようやくその小説がどんな物語なのかを垣間見ることができる。 さて、純粋なメモ:空気さなぎ→ドウタを生成 ドウタ(分身)=マザ(実体)の心の影 リトル・ピープル…

1Q84読中メモ42

第18章(天吾)寡黙な一人ぼっちの衛星 ふかえりの預言者的発言傾向はますます強くなっていく。天吾は青豆の記憶をたどる思考に集中するため、ふかえりを部屋に残して高円寺の町に出る。 そして町の風景が描写される。テンションのかかっていた物語のテンポ…

1Q84読中メモ41

第17章(青豆)ネズミを取り出す 青豆もセーフハウスで朝を迎える。そして老婦人のボディガードから電話がかかってくる。青豆を実の娘のように思う老婦人との、たぶん、最後の会話。青豆と老婦人はとても特殊な関係ではあったが、何かを共有することができた…

1Q84読中メモ40

第16章(天吾)まるで幽霊船のように 天吾は自分のアパートでふかえりと何も予定のない日の朝を迎える。彼女との会話は相変わらず暗示的・限定的で要領を得ない。編集者・小松と連絡を取ろうと出版社に電話するが、小松も「失踪」している。村上的、やれやれ…

1Q84読中メモ39

第15章(青豆)いよいよお化けの時間が始まる 青豆は「仕事」を終えてホテル・オークラを後にする。1Q84世界はリトル・ピープルがもたらしたゲリラ豪雨で交通機関が混乱していた。青豆はタクシーに乗り込むと、運転手は赤坂見附の駅に大量の雨水が流れ込…

1Q84読中メモ38

第14章(天吾)手渡されたパッケージ ふかえりとベッドの中で抱き合いながら天吾は、窓の外の激しい雷鳴にノアの洪水を思う。 <〜もしそうだとしたら、こんな激しい雷雨の中で、サイのつがいやら、ライオンのつがいやら、ニシキヘビのつがいやらと狭い方舟…