リアル1984年〜夏・映画編

 1984年夏、僕が観た映画を羅列してみる。ひとりで場末の映画館で銀幕に照らされた作品もあるし、女の子と行ったロードショーもある。映画の内容はさっぱり思い出せないものもあるのに、劇場のむっとする空気のおりや、映画館へ向かう時考えていた事とかを、妙に鮮明に覚えていたりするから不思議だ。時間と記憶の不均一性
 懐かしい映画たち。
 ジョン・ヒューズが書いた『ホリデーロード4000キロ』。ウッディ・アレンの『カメレオンマン』。小林克也の怪演石井總亙監督の『逆噴射家族』も観た。ゴダールの『カルメンという名の女』は解った気になっていた。『13日の金曜日4 完結編』は一応最終作という触れ込みだった、当時。スピルバーグ=ルーカスの『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』は暑い夏、新宿で並んで観た。ケビン・ベーコンの『フットルース』はサントラに夢中になった。コッポラの『ランブルフィッシュ』のスタイリッシュな映像に酔った。薬師丸ひろ子の『メイン・テーマ』、南佳孝の作った主題歌が好きだった。ロバート・レッドフォードの『ナチュラル』は野球映画の傑作だと思う。ダイアン・レインのロック・オペラ『ストリート・オブ・ファイヤー』は胸を熱くさせた。ロン・ハワードの『スプラッシュ』のダリル・ハンナは可愛かった、本当に。『ライトスタッフ』には当時信じて疑わなかったアメリカの誇りがまっすぐに描かれていた。
 これら以外に、いわゆる名画座で見た映画もたくさんあったと思うが、時系列なメモがない。アンジェイ・ワイダの『灰とダイヤモンド』だけは、84年の夏に観たことを強烈に記憶しているけど。
 夏ではないが、1984年は日本のアニメ映画に関してもとんでもない年だった。2月に押井守の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が公開されて、3月には宮崎駿の『風の谷のナウシカ』、7月には『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』って、すごいラインナップだ、四半世紀過ぎてみて改めて思うけど。

<追記>
8月6日、ジョン・ヒューズがニューヨークで散歩中に心臓発作で死去。59歳。黙祷。

カメレオンマン [DVD]
逆噴射家族 [DVD]
カルメンという名の女-ヘア解禁版- [DVD]
13日の金曜日 PART4 完結篇 [DVD]
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [DVD]
フットルース [DVD]
ランブルフィッシュ [DVD]
薬師丸ひろ子 限定プレミアムBOX [DVD]
ナチュラル CE [DVD]
ストリート・オブ・ファイヤー 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
スプラッシュ 特別版 [DVD]
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
風の谷のナウシカ [DVD]
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