life

東京徒歩帰宅記〜地震のあとで〜革靴とハイヒールの整然とした人波

2011年3月11日午後3時前、「東北地方太平洋沖地震」発生時、築地・東銀座のオフィスビルの18階に居た。突き上げるような揺れのあと、うねるように揺れる。嵐にあった大型船舶に乗っているようだ。身の危険を感じて人生で初めて机の下に身を潜めた。窓の外、…

「新宿御苑の芝生」というマボロシ

ブログのタイトルが日記とあるから、たまには日記的な文章。昔、いろんな叶わない想いがまずあって、加えて、互いの誤解や勝手な解釈があって、それでも僕らは、あの親密な日々を、ほんの些細な出来事やさざめく想いを、慈しむように積み重ねて、とても大切…

映画の雑食

このところ、試写・劇場で自分が観た映画をちょっと振り返ってみた。1.思わずタイムリープしてしまう男とそれに恋しちゃう女のファンタジー。 2.お婆さんに親切にしないととんでもない目に遭うから気をつけようという教訓。 3.ちょっとユニークに感じた子供…

名画座の休日

9月26日(土)見逃していた園子温監督の『愛のむきだし』を名画座へ観に行く。DVDも発売されたようだが、4時間の作品を集中して家のリビングで観る自信がなくて、三軒茶屋中央劇場という、レトロな名画座に初めて行った。キャロットタワーにある会社の会議で…

お台場ガンダムと「サマーウォーズ」の休日

その混雑から後込みしていたこの夏の案件がふたつあった。ガンダムと「サマーウォーズ」。双方とも週末に臨むにはそれ相当の覚悟がいる。で、有給休暇が取れた昨日金曜日、このくだんのふたつをこなすことにした。 りんかい線の東京テレポート駅から地上に上…

twitterでつぶやくこと、つぶやけないこと

映画の試写が終わり、帰社しても特に用事がなかったので(勝手に)直帰した。帰宅の道すがら中延の焼鳥屋に久し振りに寄りたくなった。4時過ぎに開店して日によっては7時過ぎに品切れしてしまうお店なので、サラリーマンには夕方帰りが可能な時しか行けな…

リアル1984年〜出来事とか編

僕は「84年って何か特別じゃない?」と当時からぼんやり思っていた。単に、オーウェルの小説のタイトルと同じという理由だけだったかもしれない。でも、とにかくイザという時のために(?)、当時僕はこまごま・いろいろ、日々の出来事をメモっていた。日記…

夢見るDream

睡眠中、僕はあまり夢を見ない。きっと見ても目が醒める覚えていない。でも何日か前見た夢を、独特の肌触りを伴って細部の自分の感情まで覚えているので、ちょと<夢>ということを考えている。 現在の僕らが使う「夢」には、大きく言ってふたつの意味がある…

お引っ越し

引っ越し蕎麦は、今はなき小淵沢の名店「萬吉」のもり 他のブログでの記事2ヶ月ぶんと共に、はてなダイアリーに引っ越してきました。IDや日記タイトルは3年くらい前までここで綴っていた当時もまま、何食わぬ顔で再開・再構築します。(過去ログは収納しま…

タイムシフトの先のマスコミの吐息

酔っぱらって帰宅後、桑田佳祐の「音楽寅さん」の録画を観ながらちょっと考えた。放送のリアルタイムって何だろう? マスコミュニケーションのこれからの在り方ってどんなだろう?、現在、実際。 いちおー、ギョーカイの末席を汚す身としては、こんなに早く…

リアル1984年〜夏・映画編

1984年夏、僕が観た映画を羅列してみる。ひとりで場末の映画館で銀幕に照らされた作品もあるし、女の子と行ったロードショーもある。映画の内容はさっぱり思い出せないものもあるのに、劇場のむっとする空気のおりや、映画館へ向かう時考えていた事とかを、…

リアル1984年〜前段

村上春樹の『1Q84』に感化された訳ではないが、1984年というものにずっと焦がれ続けている。1984年を過ごしているさなかから、僕は1984に憑かれていたように思う。この年月はきっと特別なものだと勝手に予感していた。 そんな僕の時代の感触は、ある意味…

通常土曜日的考察其乃壱

有給を使い切った休職からフツーのサラリーマンに戻って約半年。年次休暇は来年度まで復活しないが、夏期休暇は取ることができるようだったので、昨日とりあえず1日夏休みをもらった。4連休。この半年、どんなに二日酔いだろうと早起きして、朝満員電車に…

コンテンツの土曜日3

本郷の東大は五月祭で人があふれかえっていた。文化祭の空気やざわめき、高揚感は僕らの学生時代とちっとも進化も退化もしておらず、そのままそこにあった。 みうらじゅんの「アウトドア般若心経」と題された後援会は、そんな学祭の中、赤門研究棟の階段教室…

コンテンツの土曜日2

土曜日の遅い朝。小雨が降っている。二日酔いでにぶく痛む頭をごまかしながらどうにかベッドから這い出る。しばらく何するでもなしに垂れ流されるTVモニタを眺めていた。そして机の端にある「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(1.11)」のDVDを買ったことを…

コンテンツの土曜日1

五月の最後の金曜日、久しぶりに会った友人としこたま飲んで終電で帰った。雨上がりの夜空の下、ゆっくり時間をかけて誰も待たないマンションへと向かった。 ポストに不在連絡票が入っていたので宅配ボックスを開けると、アマゾンから村上春樹の新作とヱヴァ…