桑田佳祐の音楽寅さん「声に出して歌いたい日本文学」
8月3日放送分を録画でやっと観る。桑田さんが著名な日本文学の作品のフレーズを歌詞としてオリジナルの曲をつけて歌う企画。GWに放送した、ビートルズの「アビー・ロード」の空耳をアルバム1枚丸ごと政治ネタでやってのけたのもすごかったけど、今回も録画保存版。
中原中也、高村光太郎、太宰治、与謝野晶子、芥川龍之介、小林多喜二、樋口一葉、石川啄木、夏目漱石、宮沢賢治のブンガクを歌詞にして、メドレーで構成されたそれぞれの曲の完成度は、うっかり聴いていると桑田さんオリジナルのこれまでの曲にあったものと見まごうほど。というか、これは完全に桑田佳祐確信犯的自己パロディだな。
それぞれのピックアップした<歌詞>から、桑田さんの中にある20パターンくらいのメロディ展開からひとつ選び、さくっと楽曲にしたように感じる。いや、そんな簡単じゃないだろうけど、実際は。
通常、桑田さんは歌を作る時ほとんど曲先行だという。適当なフレーズや英語で歌い曲をある程度仕上げた後、歌詞を選んでいく。だから今回の制作過程はまったく逆の作り方をした訳だろう。いやいや、桑田佳祐自由自在ですね。
清志郎さんへのリスペクトや、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のパロディもあり、楽しい番組でした。しかしCX、プライム外の番組にお金かけるよな〜。