「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」をPodcastで聴いた

　夏休みスペシャル⑥といことで、「ポニョ、アメリカをゆく！その後編」、宮崎駿監督の米アカデミー協会での講演がなかなか興味深かった。
　作り直したいシーンは？の問いに、宮崎監督は「ナウシカ」の＜メーヴェ＞をセル数を増やしてもう一度飛ばしたかったと述べた。番組サイトによると、講演の3日前に天才アニメーター・金田伊功さんがお亡くなりなっていたので、それを受けての言葉だったようだ。
「トトロは莫迦か思慮深いのかほんとうに解らない」とも、アメリカ人にもウケていた。
「ルパン三世カリオストロの城」は4ヶ月半で制作されたことを告げると場内がどよめいた。そりゃそうだよな。
「崖の上のポニョ」に関しては、「洪水によって浄化されるもの」、その後に残り、少年は大きな約束をしっかり守る、それが映画の見所だと述べていた。
　今までの宮崎監督のインタビューでもほとんど語られなかった「組合」時代の話。『太陽の王子ホルスの大冒険』は不思議な作品で、東映動画の労働組合が制作している。この時代を通して、宮崎監督の思想と技法の基本が形成された。珍しく饒舌に楽しそうに当時を宮崎監督は語る。たいへんだっだけど楽しかったのだろう。
今後の抱負としては、おばあちゃんが孫に見せたくなるような映画を作っていきたいと語った。（もう作ってるような気がするが）