1Q84読中メモ22

第22章(天吾)時間がいびつなかたちをとって進み得ること

 天吾は脳について思索し、それが生み出す時間と空間と可能性の観念がヒトをヒトたらしめてると考える。その観念によって主観的に時間性を変更調整して、せっせと記憶の積み直しを人間はしている。
『空気さなぎ』はベストセラーランキングをひた走り(現実世界の『1Q84』のようだ)、ふかえりは失踪してしまう。
<〜ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。彼女は間違いなくおれにとって、何らかの意味を持っている。彼女はなんて言えばいいのだろう、おれに向けられたひとつの総体的なメッセージなのだ。それにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。〜>
 天吾くん、それを恋と呼ぶのだよ普通。