映画『湾岸ミッドナイト THE MOVIE』感想

ZERO-tortoise2009-09-09


 試写で「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」を観てきた。
 モーターレースのカリスマ漫画家・楠みちはるの累計発行部数1,700万部を超える人気コミック「湾岸ミッドナイト」の実写映画化。クラッシュを恐れない、選ばれし男たちのみぞ知る世界、スピードオーバーの高速バトルを描く。
悪魔のZ”と呼ばれるフェアレディS30Zに魅入られた主人公と、Zに因縁を持つポルシェ911ターボを操るライバルの熱い闘いを繰り広げる。主演はD-BOYS中村優一、共演・加藤和樹、二人のあいだで揺れるヒロインを小林涼子が演じる。
 まったく期待せず観たのだが(というかあまり趣味ではないジャンルの映画だし)、ちゃんと青春映画になっていて逆に意外だった。前半のストーリーと画の疾走感はなかなかだ。中盤多少ダレるのとキャストの演技はとりあえず置いといて、この映画の主役である、高速で走るクルマはとてもセクシーだ。どこまで実写でどこからCGI か、VFXをどのように施したか、ほとんどただ観ている分には判らない。カーレーシングという素材はもともとCGと親和性があるものね。レンダリングがしやすい自動車のCGは、コンピュータゲームでも早くから名作あったしね。
 僕はこの原作を読んだことはないのだが、ファンの多い漫画家だから骨となるストーリーもしっかりしているのだろう。映画もきっと走り屋にはしびれる描写はてんこ盛りなのだと思う。検索してみるとこの原作はさんざんゲーム化・アニメ化・ドラマ化しているのを初めて知りました、すみません。
 野球漫「キャプテン」の実写版を作った室賀厚が監督、制作がトルネードフィルムだから「湾岸〜」と同じ体制だが、こっちの方がずっといい映画になっていると思う。きっとびっくりするくらい低予算なのだろうけど。
 個人的には中学時代の友人が同じ時期のフェアレディZ(2代目)に乗っていたのでちょっと懐かしかった。ちなみにこのZも事故って廃車という末路だった。
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湾岸ミッドナイト
魅せられた者たちは、行くところまでいくしかない

2009年9月12日(土)新宿ミラノ他全国ロードショー

監督・脚本: 室賀厚
原作: 楠みちはる
出演:中村優一、小林涼子加藤和樹松本莉緒袴田吉彦
「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」公式サイト