2009-07-17から1日間の記事一覧

1Q84読中メモ BOOK2(天吾)

第2章(天吾)魂のほかには何も持ち合わせていない 手塚治虫のある種のキャラクターは彼の作品を超越して登場する。ヒゲオヤジ、ロック、サルタ、ランプ、ヒョウタンツギ(?)…、いわゆるスター・システムだ。 村上春樹の作品世界でも直接つながりのない小説間…

1Q84読中メモ BOOK2(青豆)

BOOK2に突入。村上春樹の著作で分冊された長編のうち、『ダンス・ダンス・ダンス』『海辺のカフカ』はそれぞれ上・下で、章の番号も通しで書かれた。『ねじまき鳥クロニクル』は第1部・第2部で発表され、チャプターはそれぞれふられていた。そして時期を開け…

1Q84読中メモ BOOK1(天吾)

第2章(天吾)ちょっとした別のアイデア トラウマの発作として原初の記憶を持つ駆け出しのライター・天吾の章。 物静かで思慮深い彼は村上の往年の主人公を自然と思い出させる。編集者・小松との会話は「ノルウェイの森」のワタナベ君と永沢さんを思わせる…

1Q84読中メモ BOOK1(青豆)

第1章(青豆)見かけにだまされないように ちょっとしたことで世の中の位相は変わるかもしれないが、それに惑わされてはいけないと、カーステの充実した個人タクシーの運転手の青豆へのアドバイス。 プロフィールがぼやけたところから会話の中で徐々にキャ…

1Q84読中メモ通し

1ヶ月以上にわたって、読みながらしてきたメモを自分のためにまとめてみる。最初の頃なんて何書いたか完全に忘れちゃってるし、読了した今となっては、見当違いな部分も多いだろう。 小説自体は(青豆)と(天吾)を主人公とした章が交互に進められるが、今…