「緊急事態宣言」日記 21日目

 2020年4月28日 火曜日(21日目)

※東京都の新規感染陽性者数:112名(平日運転で百名超え)

 

 食料品を買うために寄った近所の商店街にあるチェーン店ではない千円カット(ずいぶん前に値上げして1200円だけど)を覗いてみると二席ある散髪椅子のひとつが空いていた。ええいままよと予定外に入り、4ヶ月以上放置した鬱陶しい髪を「4ヶ月分切って下さい」と乱暴に注文してぱぱっとカットしてもらう。アーケードに面した引き戸も開け放たれ換気に気を遣っているようだ。ハサミの殺菌やビニール手袋はしてないようだが、まあいいや。必要以上に口はきかなかったが久し振りに他人と濃厚接触した。でも、戸口がオープンの散髪屋は東南アジアの街路の野外の散髪風景のように吹き込む風がハサミの軽快な音の向こうにとても気持ち良かった。

 

 てきぱきと必要な対応を全力でやっているとコロナ禍に際して結構評判のいい小池百合子都知事だが、個人的な好き嫌いでは僕はかなり嫌悪していると思う。先の都知事選でも増田さんはいやだししょうがなく鳥越俊太郎に投票したくらいだ。民主党を分裂させ自滅した「排除します」発言から感じられるように、小池知事って、いろいろ「緊急時に調子に乗る」タイプだと思う。政治家的成果って自ら誇るように「クールビズ」という言葉の普及だけだし。で、東京オリンピック諸々で自民党に散々いじめられての今回の緊急時代宣言下の今、「ステイ・ホーム!」「密です!」と嬉々として空虚な権力(として税金の浪費)をふるっているように映る。自粛しないパチンコ屋、自慢げに排除します的に発表したかっただろうなあ。キャシャーンのようなマスクが巨大化して眼が座って行く都知事に僕たち都民は従うしかないのだろう、いやはや。テレ東のゴルフ番組で政治家や大物俳優のタメっぽくご機嫌取りをしているのが小池百合子の真骨頂だと思う。