『バスティン・ダウン・ザ・ドア』感想

 チケットをもらったので観に行った。
 1970年代のハワイ・オアフ島ノースショアを舞台に、プロサーファーという職業を初めて確立した6人の男たちの軌跡を辿ったドキュメンタリー。南アフリカやオーストラリアからやって来た命知らずのサーファーたちの青春に迫る。これまでタブーとされていた地元サーファーとのスリリングな闘争と挫折、そして産業となってゆく「サーフィン」の成功への道を、当事者の証言で綴っていく。
 当時のサーファーたちのインタビューをストーリーラインとして、ふんだんに残されているアーカイブ映像と当時の音楽との構成がうまい。僕はサーフィンに興味はないのだが、それでも飽きさせない、きっちりとしたドキュメンタリー映画になっている。エンドタイトルを観ていた、近くの元・サーファーっぽいおじさんが、「おお、○○がスタッフにいるよ〜」とか言っていたので、その筋の方々にはたまらない映画なのでしょう、きっと。
 それにしても、80年代の初め、日本では「丘サーファー」が出現して、サーフィン関連のファッションブランドがおしゃれなものとされていたが、この映画からすると、ちゃんとブランド確立したからそれほど経っていなかった訳ですね。オニール、ハンテン、タウン&カントリー、ノースショア、セックスワックス・・・。サーフィンに縁遠い僕でも、それらのロゴの入ったTシャツとか、サンダルとか持ってたもんな。
 そーいえば、このタイミングで<プロ>サーファー(自称じゃない)のお話はタイムリー?

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2009年8月1日よりシアターN渋谷で公開
原題:Bustin' Down the Door
監督:ジェレミー・ゴッシュ
ナレーション:エドワード・ノートン

公式サイト