映画『スワップ・スワップ〜伝説のセックスクラブ〜』感想

ZERO-tortoise2009-10-19

 封切り日に他の映画を観に新宿にいたので行ってみた。公式サイトのコメントがみうらじゅんだし、レビューが町山智浩だし、題材がニューヨークだしと、僕の大好物が並列していたしね(ちなみにスワッピングはしたことがないので好物かどうか不明)。
 70年代後半、アメリカの郊外住宅地を中心にスイング・パーティが流行したことは何となく聞いたことがあったが、不勉強(?)ながら、マンハッタンのアッパーウエストにお店として存在していたことはまったく知らなかった。そしてそのナイトクラブ「プレイトーズ・リトリート(プラトンの隠れ家)」では、普通のカップルが集い、フロアで踊り、プールで泳ぎ、フリーセックスにいそしんでいた。
 このドキュメンタリーは当時の映像(よくあったな、しかし)と従業員・お客の証言で伝説のセックスクラブの足跡を追う。この革命的なナイトクラブのオーナー、ラリー・レビンソンの栄光と没落は、20世紀末のアメリカそのものかもしれない。
 何にせよ、80年前後のNYは本当に刺激的な街だったことがうかがえる。僕は90年にその残滓だけちょっと味わった。それにしてもこんな作品、よく配給したなあ、クロックワークス。でもこの邦題、Jから怒られちゃわない?
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そこは、誰もが極上のシアワセを味わえる35$のユートピア
1977年ニューヨーク、夢のセックスクラブを実現させた男の生き様とスワッピング文化の栄華と衰退を赤裸々に描くドキュメンタリー。

2009年10月17日よりシネマート新宿にてレイトショー

原題:AMERICAN SWING
監督・製作:マシュー・カウフマン、ジョン・ハート
原案:ジョン・ハート
撮影:クリスチャン・ホーグランド
編集:キース・リーマー
音楽:マーク・モリス

公式サイト