2009-01-01から1年間の記事一覧

さよならシネ・アミューズ、『アカルイミライ』

ヒューマントラストシネマ文化村通り(旧館名:シネ・アミューズ)が昨日で閉館した。ここ2週間<さよなら興行>として、この映画館で95年以来かけられてきた11作品を1000円で観ることができた。僕は10月18日に『まぶだち』を、そして昨日10月31日に『アカルイ…

映画『風が強く吹いている』感想

ずいぶん前に試写で観たが、とにかく林遣都がいい。「引き出しの中のラブレター」でもそうだったが、この若い男優は本当に映画向きだ。立ち居振る舞いが画になる俳優だと思う。僕は観ていないのだが、TBSのドラマ「小公女セイラ」に遣都くん出てるだよねぇ。…

映画『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』感想

先週末、渋谷で『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』を観てきた。伝説のアニメーター、名前だけは知っていて、予告編を観て、ああ、あの歩く人のヤツかと気づいた。9月からやっていたので早く行かなきゃと思っていたが、10月24日になってしま…

映画『14才のハラワタ』感想

昨日、雨がそぼ降るなか下北沢のトリウッドで「14才のハラワタ」を観てきた。東京ビジュアルアーツ専門学校の学生による商業映画製作がコンセプトの“トリウッドスタジオプロジェクト”の第4弾となる作品とのこと。 先週、バルト9で開催されたドイツ映画祭2009…

映画『きみがぼくを見つけた日』感想

えっと、例によって試写で観た作品。その時のメモによると印象は<良>。僕の記憶力の悪さもあって2ヶ月以上経って結末がちゃんと思い出せないのですけど。しかし、最近の洋画、この手のタイトルが多い。原題の「The Time Traveler's Wife」の方が直感的に内…

桑田佳祐がライブで「みんな死ぬなよー」と叫ぶわけ

稀代のミュージシャン・加藤和彦さんが2009年10月16日自死をした。遺書には「『死にたい』というより『生きていたくない』。消えたい」という旨が記されていたという。うつ病の典型的な思考だ。自分が消えることが、周りの自分を支えてくれる人や愛している…

映画『スワップ・スワップ〜伝説のセックスクラブ〜』感想

封切り日に他の映画を観に新宿にいたので行ってみた。公式サイトのコメントがみうらじゅんだし、レビューが町山智浩だし、題材がニューヨークだしと、僕の大好物が並列していたしね(ちなみにスワッピングはしたことがないので好物かどうか不明)。 70年代後…

絵本『くもりときどきミートボール』

久々に映画以外の書き込み、でも先週観た映画の原作が気になって区の図書館で借りてみたものですが。 このお話は原題が「Cloudy with a Chance of Meatballs」ということにまず驚く。映画も絵本もミートボールはそれほど本筋とは関係ないと思うけど、まあ天…

映画『ファイナルデッドサーキッド3D』感想

イマジカの立派な試写室で3Dで観た。 前の「くもりときどきミートボール」もそうだが、この「ファイナルデッドサーキット3D」もそれぞれ今年の夏・秋の全米興収週間1位を記録している。海賊版防止策として3D映画はこれからも益々増えていくだろうし、通常の…

映画『くもりときどきミートボール』感想

川崎の109シネマズのIMAX3Dで観た。いやいや楽しめた。「モノが落ちてくる」という描写に3Dは適しているなあ。理屈や倫理を考えると、ちょっとおいおいとツッコミを入れたくなる部分(というか物語の設定自体問題っていっちゃあ問題だし)は多々あるが、ボン…

映画『エスター』感想

9月に試写で観たのだが、昨日から公開されているようですね。サスペンスホラー。いろいろ問題を抱えている夫妻が、3人目の子供を死産してしまった悲劇を、孤児院で目を引いたロシア出身の9歳の孤児・エスターを養子に迎えることから物語は始まる。 まず結末…

『引き出しの中のラブレター』感想

試写を観たのが7月の終わりなので正直あまり詳細には覚えていない映画だが、メモを見ても、その時の自分のtweetを追っても良い印象を抱かなかった作品のようだ。 一見関係のなさそうな多くの登場人物が、ラジオを通じて皆つながる話。袖振り合うも他生の縁と…

映画『私の中のあなた』感想

試写を観させてもらった。名作だ。配給のGAGAも自信作らしく、マスコミ・一般問わず多くの試写会を催していたので、口コミで評判が拡がっていく作品だと考えているのだろう。 『リトル・ミス・サンシャイン』で映画賞を総なめにしたアビゲイル・ブレスリンの…

映画『空気人形』感想

昨日バルト9で是枝裕和監督の「空気人形」を観てきた。 不思議な作品だ。キーワードが散りばめられていて何度も咀嚼できる映画だと思う。 「空気人形」は空気で膨らまされた独身男性用の愛玩ラブドールの事だ。その空気人形がある時<こころ>を持ってしまう…

映画の雑食

このところ、試写・劇場で自分が観た映画をちょっと振り返ってみた。1.思わずタイムリープしてしまう男とそれに恋しちゃう女のファンタジー。 2.お婆さんに親切にしないととんでもない目に遭うから気をつけようという教訓。 3.ちょっとユニークに感じた子供…

佐野元春のザ・ソングライターズ vol.12 Kj(Dragon Ash)Part2

9/26放送の「ザ・ソングライターズ」を観た。今回もゲストは、Dragon Ashの降谷建志ことKj。 kjが実際に綴ったレポート用紙の詩を見ながら作詞について語る。その紙はレコード会社の担当者が保管していたそうで、降谷自身懐かしそうに眺めていた。彼は詞は順…

名画座の休日

9月26日(土)見逃していた園子温監督の『愛のむきだし』を名画座へ観に行く。DVDも発売されたようだが、4時間の作品を集中して家のリビングで観る自信がなくて、三軒茶屋中央劇場という、レトロな名画座に初めて行った。キャロットタワーにある会社の会議で…

映画『南極料理人』感想

昨日、渋谷で時間をつぶさなければならない事情があり、じゃ映画でもと検索してフィットする開映時間と内容で、公開後1か月を過ぎてはいるが堺雅人主演「南極料理人」を観ることにした(『ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション』とどちらにするか…

映画『のんちゃんのり弁』感想

1か月以上前に試写で観たのだが、ちょうどムービー・アイの倒産があり、この映画に関してもバタバタ感があり、無事明日公開ということでよかったなと影ながら思っている。いろいろあるが、木下工務店=キノ・フィスムズは日本映画をすくい上げている会社であ…

スペシャルドラマ「白洲次郎」

放送終了後、twitterのTLも好意的なつぶやきで昨夜埋め尽くされていたが、僕は自宅を離れていたので、最終話を先ほど観た。原田芳雄の体調不良で3話の放送が伸びた関係で、お話はどこまでやったんだっけ?的な部分はありましたが。 NHKの底力を感じるドラマ…

岡本太郎の絵画展(2回目)

art

6月の終わりにも前期を観に行ったのだが、後期で展示の入れ替えもあるというので生田緑地まで行く。というか、そっち方面の用事のついでで行ったというか。 午後3時前に岡本太郎美術館に着くと、結構な人だかり。ロビー脇のスペースで、横尾忠則が「ライヴ」…

佐野元春のザ・ソングライターズ vol.11 Kj(Dragon Ash)Part1

9/19放送の「ザ・ソングライターズ」を観た。今回からゲストは、Dragon Ashの降谷建志ことKj。 もともとバンドを組んで、その中の役割分担の必要性でたまたま歌詞をだけだと彼は言う。言葉は単なる道具だった。「陽はまたのぼりくりかえす」は初めて誰かに伝…

映画『白夜』感想

眞木大輔と吉瀬美智子のふたり会話劇映画「白夜」を試写で観た。それぞれの事情を抱えた男女がフランス・リヨンの赤い橋の上で偶然に出会い、急速に惹かれ合っていくラブロマンス。・・なのだが、多くの人にある種の苦痛をこの映画が与えるのは、決して主演…

映画『ココ・アヴァン・シャネル』感想

オドレイ・トトゥ主演の「ココ・アヴァン・シャネル」を試写で観た。あ、公開明日か。僕が観たのは結構前なのでメモと記憶をかき集めて感想を書きます。 伝説のファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ストーリー。シャネルは、孤児院…

ドキュメンタリー『9.11〜アメリカを変えた102分〜』

ヒストリーチャンネルで放送された「9.11〜アメリカを変えた102分〜」を観た。第61回エミー賞4部門にノミネートされたドキュメンタリー。 2001年9月11日火曜日午前8時46分のアメリカン航空11便がWTC北棟に突入。同午前9時3分南棟にユナイテッド175便突入。同…

佐野元春のザ・ソングライターズ vol.10 矢野顕子Part2

9月12日放送を録画で観た。「愛をめぐる5W1H」をテーマにしたワークショップ。聴講する学生たちがテーマを自由に解釈してシートに記入したものを佐野元春が何人かピックアップして読み上げる。それを聴いて矢野顕子が即興でメロディを乗せて歌う。矢野のメロ…

大西順子@ブルーノート東京、あるいは大西にまつわる個人的な物語

※大西順子公式サイト ※ユニバーサルジャズ・アーティストサイト 2009年9月11日ブルーノート東京で大西順子トリオのライブを聴いた。 ライブアクトの大西順子(ピアノ)、井上陽介(ベース)、ジーン・ジャクソン(ドラムス)の三人は7月に発売された彼女の11…

映画『TAJOMARU』感想

小栗旬主演の『TAJOMARU』の試写を観てきた。 実は結構前に観たのだが、その時のリリースだと公開予定が9/19になっていた(9/12・13は先行上映表記)。「カムイ外伝」と直接対決だなあと思っていたのだが、それを避けたのか、はたまた「G.I.ジョー」のおかげ…

映画『湾岸ミッドナイト THE MOVIE』感想

試写で「湾岸ミッドナイト THE MOVIE」を観てきた。 モーターレースのカリスマ漫画家・楠みちはるの累計発行部数1,700万部を超える人気コミック「湾岸ミッドナイト」の実写映画化。クラッシュを恐れない、選ばれし男たちのみぞ知る世界、スピードオーバーの…

映画『キラー・ヴァージンロード』感想

岸谷五朗初監督作品「キラー・ヴァージンロード」を試写で観た。主演が上野樹里と木村佳乃のコメディで、主題歌を福山雅治が歌う。アミューズ総力戦(木村は違うけど)の映画。他にも寺脇康文、小倉久寛、小出恵介、小松彩夏とそうそうたるアミューズ俳優陣…